
一人暮らしで愛犬・愛猫と暮らすシニア世代にとって、夜、静かな部屋でペットの寝顔を見つめていると、ふと胸をよぎる不安があります。
「私に万が一のことがあった時、本当に親族はこの子を最後まで面倒見てくれるだろうか…」
15歳の柴犬ハルと17歳のミックス猫ミケと暮らす私自身も、「ペットを残しては死ねない」という強いプレッシャーを常に感じていました。
実は、ペットの引き取りをめぐるトラブルは年々増加しています。
「甥っ子が飼ってくれると言っていたのに、いざという時にアレルギーを理由に断られた」「残されたペットが保健所に連れて行かれてしまった」という悲しいケースは、決して他人事ではありません。
愛犬の命を守るために必要なのは、不確かな「口約束」ではなく、法的な効力を持った「契約(形)」です。今回は、おひとりさまシニアが知っておくべき3つの備えの基本をお伝えします。
愛犬の命と生活を守る「3つの法的な備え」
親族や知人に「私が死んだらお願いね」と口頭で伝えるだけでは、法的な拘束力がなく、後から拒否されてしまうリスクがあります。そこで活用したいのが以下の3つの方法です。

1. 負担付死因贈与契約(ふたんつき しいんぞうよけいやく)
少し難しい言葉ですが、簡単に言うと「私の財産(現金や家など)をあなたに譲る代わりに、愛犬が寿命を迎えるまでしっかりと飼育してください」という契約を結ぶことです。
💡 ここがポイント
遺言書で一方的に「お願い」するのとは違い、生前に相手(引き取り手)と合意し、契約書に実印を押して結ぶため、非常に確実性が高いのが特徴です。「お金だけ受け取ってペットは捨てる」といったトラブルを防ぐための仕組み(遺言執行者の指定など)も作ることができます。
2. ペット信託
最近、シニア世代の間で最も注目されている方法です。
飼い主が元気なうちに、ペットの飼育費として必要なお金(信託財産)を切り離して管理会社などに預けておきます。
💡 ここがポイント
万が一飼い主が倒れたり、認知症になってしまったりした場合でも、預けたお金の中から、新しい飼い主や施設に対して「毎月の飼育費」が支払われます。財産管理と飼育を別々の人が行うため、資金がペット以外のために不正に使われる心配がありません。
3. 老犬ホームとの生前契約
親族や友人に頼める人が誰もいない場合の、心強い選択肢です。
あらかじめ信頼できる老犬ホーム(ペットの介護施設)を見学し、将来自分が飼えなくなった時には引き取って終生飼育してもらう契約を、元気なうちに結んでおきます。
「安心」というお守りを手に入れるために
「契約なんて難しそうだし、弁護士費用もかかりそう…」と身構えてしまうかもしれません。しかし、これらは「あなたがいなくても、愛犬が安全な場所で、温かいご飯を食べ続けるための命綱」です。
とはいえ、いきなり専門家に相談するのはハードルが高いですよね。
まずは、「それぞれの契約にいくらくらい費用がかかるのか」「自分の状況にはどの方法が一番合っているのか」といった基礎知識を、ご自宅でゆっくりと知ることから始めてみませんか?
📚 【新刊】おひとりさまシニアの「万が一」を完全網羅
15歳の愛犬と暮らす私が、自身の終活として調べ上げ、実践した「お金と引き継ぎのリアル」を1冊の電子書籍にまとめました。
先ほどご紹介した「3つの契約」の詳しい仕組みや、実際にかかる費用の目安、親族に頼む際の具体的な会話の切り出し方まで、専門用語を極力使わずに解説しています。
「もし明日、自分に何かあったら…」という不安を抱えたまま過ごすのは、今日で終わりにしませんか?
Amazonで『老ペット介護破産』を試し読みする※Kindle Unlimited会員の方なら【0円】で今すぐ全編お読みいただけます。
まとめ:万が一の備えは、最高の愛情表現
愛犬においしいご飯をあげたり、ふかふかのベッドを買ってあげたりするのと同じように、「自分が死んだ後の居場所を確保してあげること」は、飼い主ができる究極の愛情表現です。
準備を整えることで、「これでいつ何があっても大丈夫」という強い安心感が生まれ、愛犬との今この瞬間の時間が、より一層愛おしく、穏やかなものになりますよ。
ぜひ、元気な「今」だからこそ、少しだけ未来の準備を始めてみてくださいね。
シニア期に入ると、突然の病気やケガで数十万円単位の高額な医療費がかかることも珍しくありません。「もしもの時、お金を理由に治療を諦めたくない…」そんな不安を抱える飼い主さんに今選ばれているのが、普段使い慣れた「Amazon」で手軽に検討できるペット保険です。
- 見慣れたAmazonの画面でスムーズに詳細を確認できる
- 高額になりがちな「入院・手術」に備える安心のプラン
- 新規加入には年齢制限あり!「健康な今のうち」の検討が鉄則
ペット保険は、いざ病気になってからでは加入できないケースがほとんどです。「あの時入っておけば…」と後悔する前に、まずは愛犬・愛猫が加入できる年齢かだけでもチェックしておくことを強くおすすめします。